米国の高配当ETF、どれを選ぶ?初心者向けVYM・HDV・SPYDの違いを徹底比較!

日本株の高配当株は、持っているけど米国にも投資をしたほうがいいの?

最近円高傾向でドルが買いやすくなっているし
海外資産をもつチャンスかも?
このように考えている人も多いのではないでしょうか?
当ブログでは、これから投資を始めてみたい方や始めたての方に高配当株や優待株を紹介してきました
口座の開設の方法や購入する銘柄の選び方はこちら
たしかに日本株は、わたしたちの生活に身近なものも多く買いやすいでしょう
ここで冒頭の疑問
わたしの答えは…
絶対にしたほうがいい!です
なぜなら…
・米国株は、成長性・増配力が日本株より高い傾向がある

投資歴4年|日本株・米国株に分散投資し
配当金100万超え|資産3200万円
そもそもETFってなに?
分散投資ができる
1つのETFを買うだけで、複数の銘柄に分散投資を行うことができます
わたしが投資を始めるきっかけとなったリベ大では、お惣菜詰め合わせパックと例えられていました
この表現がしっくりくるのでわたしも使わせていただきます
個別銘柄を1つ1つ自分で選ばなくてもETFを運営するファンドが投資する対象を選定し、投資してくれます
もちろん、投資銘柄の売ったり買ったりのリバランスもおこなってくれます
このリバランスと分散によって手間をかけずに資産運用をすることができます
コストが安い
一般的な投資信託と比べても信託報酬が安く低コストで運用することができます
信託報酬とは、ETFや投資信託を運用するための手数料のことです
例えば1つ目に取り上げるVYMの信託報酬は、0.06%で
年間100万円を運用したとしても600円しかかからず激安です!
手間がかからないわりにコストも安いのが大きな魅力です
リアルタイムでの売買が可能
投資信託は、1日1回しか売買できませんが、ETFは株と同じようにリアルタイムで投資をすることができます
そのため投資信託は、売買時の値段は購入するまでわかりませんが
ETFは、指値注文も行うことが出来るため、自分の希望の値段で買い付けることが可能です
米国株を買う注意点
米国株に投資する場合この2点はおさえておかなければなりません
1つ目は為替についてです
円をドルに変えて投資するので投資したときより円高になってしまうと
株価が上がっていても資産としては下がってしまいます
その逆の円安は、円換算の資産が増えることになります
株価低下と円高のダブルパンチで大きく資産額を減らしてしまうなんてこともありえます
逆もまた然りですが
このように為替の影響は考慮すべきです
2つ目は、二重課税です
米国で10%ひかれたあと日本で20.315%ひかれます
100ドル受け取ったとすると米国でひかれ90ドル
日本でひかれ71.72ドルとなり、約71%になってしまいます
しかし、
100ドル受け取った場合米国での課税10%のみにでき、90ドル受けとることができます
このように新NISAを活用することで多く配当金として受けとることができます
VYMについて徹底解説
VYMの基本情報
・運営会社 バンガード
・設定日 2006年11月
・連動指数 FTSE High Dividend Yield Index
・配当月(年4回) 3・6・9・12月
・構成銘柄数 約400社
株価 | 131.23ドル |
配当金(2024年実績) | 約3.49ドル |
配当利回り(2024年のもので計算) | 約2.6% |
信託報酬 | 0.06% |
VYMの特徴
米国の大型高配当株約400銘柄に分散投資することができる
VYM一つを買うだけで約400銘柄に分散投資をすることができます
これは、この記事で取り上げる3つの高配当ETFの中でもダントツで多いです
1つの銘柄やセクターに集中投資をすると企業の倒産や株価が暴落したときに大損する可能性があります
それを分散投資することでいくつかがだめでも他の銘柄でカバーすることができます
しかし、もちろん市場全体が大暴落をした際には、例外なく下がるのでご注意ください
約400銘柄に分散投資をおこなえることは、高い安心感につながり、より長期保有に適していると言えるでしょう
安定した株価上昇と増配が期待できる
VYMの年末の株価と年間の配当金の推移は、以下の通りです
年 | 年末株価 | 年間配当金 |
2024年 | $127.59 | $3.49 |
2023年 | $111.63 | $3.78 |
2022年 | $108.21 | $3.25 |
2021年 | $112.11 | $3.06 |
2020年 | $91.51 | $2.90 |
2019年 | $93.43 | $2.84 |
2018年 | $77.99 | $2.64 |
2017年 | $85.63 | $2.40 |
2016年 | $75.77 | $2.20 |
2015年 | $66.75 | $2.14 |
このように株価に関しては、多少上下しつつも基本的には右肩上がりです
配当金も毎年少しずつ増配されていることがわかります
仮に10年前の2015年に投資していたとすると
配当金 $2.14 → $3.49 (63%↑)
10年前に投資したVYMの利回り 約5.2%
信託報酬が安い
前述しましたが信託報酬は、0.06%ととても安いです
これだけ幅広く分散されてこの手数料は本当にありがたいです
VYMはこんな人におすすめ
VYMの注意点
HDVについて徹底解説
HDVの基本情報
・運営会社 ブラックロック
・設定日 2011年3月
・連動指数 モーニングスター配当フォーカス指数
・配当月(年4回) 3・6・9・12月
・構成銘柄数 約75社
株価 | $120.26 |
配当金(2024年実績) | $4.12 |
配当利回り(2024年のもので計算) | 3.4% |
信託報酬 | 0.08% |
HDVの特徴
財務健全な高配当株に投資することが出来る
HDVは、単に高配当な銘柄を集めるだけではなく、財務の健全性を重視しています
具体的には、
・財務の状況が健全
年末株価 | 年間配当金 | |
2024年 | $112.80 | $4.12 |
2023年 | $102.17 | $3.89 |
2022年 | $104.24 | $3.72 |
2021年 | $100.89 | $3.51 |
2020年 | $87.67 | $3.57 |
2019年 | $97.79 | $3.21 |
2018年 | $84.38 | $3.10 |
2017年 | $90.14 | $2.95 |
2016年 | $82.25 | $2.70 |
2015年 | $73.41 | $2.88 |
仮に10年前の2015年に投資していたとすると
配当金 $2.88 → $4.12 (43%↑)
10年前に投資したHDVの利回り 約5.6%
エネルギー・生活必需品・ヘルスケア銘柄が多い
HDVは、公益事業・生活必需品・エネルギー・ヘルスケアといった銘柄が多く組み入れられています
公益事業・生活必需品・ヘルスケアといった銘柄は、ディフェンシブ銘柄とよばれ、不況に強いとされています
そして、エネルギー銘柄の比率が特に高く原油価格の影響をうけやすいという特徴があります
信託報酬が安い
HDVの信託報酬は、0.08%となっており、VYMのほうが安いですが十分低コストであると言えます
HDVはこんな人におすすめ
HDVの注意点
SPYDについて徹底解説
SPYDの基本情報
・運営会社 ステート・ストリート
・設定日 2015年
・連動指数 S&P 500 高配当指数
・配当月(年4回) 3・6・9・12月
・構成銘柄数 約80社
株価 | $44.69 |
配当金(2024年の実績) | $1.86 |
配当利回り(2024年のもので計算) | 4.1% |
信託報酬 | 0.07% |
SPYDの特徴
年 | 年末株価 | 年間配当金 |
2024年 | $43.41 | $1.86 |
2023年 | $39.25 | $1.82 |
2022年 | $39.58 | $1.98 |
2021年 | $38.92 | $1.55 |
2020年 | $32.94 | $1.63 |
2019年 | $39.25 | $1.75 |
2018年 | $34.07 | $1.62 |
2017年 | $37.45 | $1.42 |
2016年 | $34.86 | $1.51 |
2015年 | $29.2 | ー |
仮に10年前の2015年に投資していたとすると
(2015年設定なので配当金は2016年のもので計算)
配当金 $1.51 → $1.86 (23%↑)
10年前に投資したSPYDの利回り 約6.3%

利回りが高い
SPYDの最大の魅力は、高い利回りです
VYM、HDVに比べるとSPYDは、4〜5%と高めです
銘柄の均等分散
SPYDは、1つの銘柄あたり約1.25%と構成割合が決まっています
そのため、約80の銘柄にほぼ均等に投資してくれます
これにより、1銘柄に比率が偏らず、個別のリスクが軽減されます
VYMやHDVは時価総額加重平均で大型株の保有割合が高くなっています
信託報酬が安い
信託報酬が0.07%となっており、とても安いです
今回とりあげたVYM・HDV・SPYDどれも低コストで保有しやすいETFだといえます
景気敏感株が多い
SPYDは、エネルギー、不動産、金融など景気の影響を受けやすい
いわゆる景気敏感株が多いです
例えば、わたしが購入したコロナショックのときには、一時約50%暴落しました
そこで安く買えたのは事実ですが、景気によって長期低迷する可能性もありますので注意が必要です
しかし、同時にそれは安く買えるチャンスでもあるということです
SPYDはこんな人におすすめ
SPYDの注意点
まとめ
今回は、米国株高配当ETFで人気のVYM・HDV・SPYDについてまとめました
VYM | 安定+成長をねらう |
HDV | ディフェンシブ+安定配当なら |
SPYD | 高配当を重視するなら |
わたし自身は、最初はSPYDに投資し、目先の配当金を増やし、VYM、HDVを少しずつ増やしていきました
投資金額が大きくなるにつれてリスクを取りすぎたくないのでVYMを購入していっています
保有割合は、VYMが一番多く、HDV・SPYDを同じ割合くらいで持つ方針です
いずれの商品もコストが安く、組み合わせることで長期保有することができます
みなさんも日本株だけでなく米国株ETFで米国株投資にも挑戦してみてくださいね
それではまた次回!